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闘うプログラマー〈上〉―ビル・ゲイツの野望を担った男達
 



 



 
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闘うプログラマー〈上〉―ビル・ゲイツの野望を担った男達
 
今は亡きWindowsNTの開発物語。著者はこうした紹介記事が得意なのだが、プログラミングの玄人ではないため、肝心な知りたい部分が伝わらない怨みがある。ちなみに私はソフトウェア開発歴25年の業界人。

まず自社の命運を賭けたNTの開発に当たってDECから開発チームを引き抜いて来ざるを得なかった所にマイクロソフトの脆弱さがある。社内のあちこちで同様な開発が行なわれており、一貫性がないため名称が同じシリーズ(Office等)で上位互換性が無いのだ。著者は作中で何度もNTの開発の困難さを言うが、どこが技術的に高度で、開発規模がどの程度かを言わない(ないしは言えない)ので困難さが読む者に伝わらない。同程度の困難な開発は日本中で行なわれているし、その開発環境はマイクロソフトに比べると劣悪なのだ(個室等望むべくも無い。もっとも大規模ソフト開発には蛸壺方式の方が良いという説もある)。そして、開発の過程で一人の開発者が精神に異常をきたす(ソフト開発の現場では珍しくない)が、その人物を放っておく仲間、それを普通のように描く著者には違和感を覚えた。前述したが、そういうケースは珍しくないので日本なら通院を勧める。国民性の違いかもしれないが、全て本人に任せるという発想なのだろうか。

全体を読んで、タイトルは「闘うプログラマ」となっているが、プログラマ自身はお世辞にも巧く描かれているとは言えず、むしろマイクロソフトの体質が浮き彫りになっていると感じた。また、マイクロソフトの製品が世界で一人勝ちしているのは、プログラマの優秀性ではなく、ビル・ゲイツの市場を見る目の確かさと政治力によるものだと改めて感じた。
 
Microsoftがサーバ部門に本格参入した最初のソフトウェア、
WindowsNTの開発物語です。Windows2000の1つ前のバージョンです。

あれだけ大規模なプログラムを全くのゼロから書き上げていくのは、
全く想像も出来ないほどの労力であったと思います。
DEC(今のCompaqに買収された企業)からMicrosoftに引き抜かれて
やってきたある一人の気性の激しい天才プログラマが、

遅々として進まないサブグループや大量のバグなど幾多のトラブルを乗り越え
いかにかの巨大オペレーティングシステムを築き上げたかを、
非常にリアルに紹介しています。

原著"SHOWSTOPPER!"の著者が非常に良い文章を書いたのを、
翻訳者がその雰囲気をほとんど損ねることなく訳してくださったので、

原著の良さそのままにこの面白いストーリーを堪能することが出来るでしょう。

基本的には登場する人間自身に焦点を当てたドキュメンタリーなので、
コンピュータを全く知らない人にも十分お勧めできます。
金のためでも名誉のためでの無くただ完成を目指して働く人たちの有様は、

今の日本人がすでに忘れてしまった何かを思い起こさせてくれるかもしれません。

機会があれば是非ご一読をどうぞ。

 
近年ソフトウェアプロジェクトマネージメントに関する本が多数出版されているが、この本を読むと、それらの著者方々は一体どれくらい実際の経験をお持ちなのだろう?、と問いかけたくなってしまう。
理論は勿論重要であるが、実際にinvolveされるのは生身の人間である。この本は、Windows NTという、ソフトウェアでも最も複雑なオペレーティングシステム(OS)の開発物語であり、ソフトウェア開発の現場の悲惨さ(?)が見事に再現されている。
今の流行はCMMやPMBOKであろうが、それらの机上の理解と平行して本書を読み、理論と現実のギャップを是非味わってもらいたい。

しかし、歴史は繰り返されるのか。主役のカトラー氏はDECでVMSという、私見では史上最も素晴らしいOSを開発したが、UNIXの登場によりDECを去り、Microsoftに移りNTを開発した。それが現在またLinuxにその座を脅かされることになろうとは!

 
基本的に、主人公的存在であるデビッド・カトラーを中心としたエピソードのモザイク模様で構成には多少問題があります。当事者のインタビューをまとめたものであるので仕方がない面もありますが、登場人物が多くそれがめまぐるしく入れ替わるのでページを戻って再確認をしなければならなくなることが間々あります。しかしこの本にはそれらのことがほんの些細な問題と思えるくらい面白く迫力に満ちています。なにより、より良いものを作り出そうとする情熱と、それゆえの人間同士の激しいぶつかり合いの中からWindowsNTが誕生する様子が生々しく語られているのには息をのみます。「プロジェクトを管理するのは、最前線でコーディングも同時にできる人間でないと任せられない。」というビル・ゲイツの考え方が特に印象的でカトラーはまさにそれを象徴する人物であるというのが特に興味深いです。
 
マイクロソフトでWindows NTを開発したグループの奮闘記。DECから引き抜かれてNT開発グループの技術的な責任者になったデビット・カトラーが主人公的存在で、その他グループのメンバーや、マイクロソフトのマネジメント(ビル・ゲイツ他)も頻繁に登場。大規模で複雑なプロジェクトがどのように立ち上がって、どのように組織化・管理され、どのように混乱をきたしたかが、生き生きと如実に描かれているのがすばらしい。ここまで深入りした取材を認めて、赤裸々なプロジェクト記録を出版するのも許可したマイクロソフトには(以外にも?)懐の広さを感じた。プロジェクトメンバーの情熱、(特には野心)、消耗、混乱が、これほど具体的に(正確な日時と実名入りで)記されている本書は物語としておもしろいだけでなく、記録としても貴重な一冊。

 

 

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