Access(ADP & VBA)とMSDEで作るクライアントサーバーシステム(c/s)

 
実践テクニック、Accessで作るクラサバシステム



2007/06/19配信
 

第10コース  第6回 「得意先残高初期入力の作成」




 

 ■メニュー

   1.得意先残高初期入力の作成(1回目)

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 こんにちは、ティウェアの高橋です。

 得意先残高初期入力の役割ですが、前回まで得意先残高マスタを説明
 しましたが、このマスタに残高の入力するプログラムを作ります。

 新規のお客さんなら、当たりまえですが残高はありません。
 掛けの伝票が発生していれば、残高もあります。

 システムを運用するはじめにしか使わないのですが、このような
 手入力の残高入力のプログラムを作ります。

 本来は、使っているシステムの残高を移行するコンバートプログラムを
 作るのですが、手入力のプログラムを作ってみます。

 では、どこからの残高を入力すればよいのか?
 前回の請求書の残高です。

 まだ、売上、入金入力もプログラムを作成していませんが、
 入力する伝票は、前回の請求書以降に発生した伝票を入力します。
 これで次回の請求書が発行できます。

 得意先残高初期入力の作成の1回目です。

 では、はじめましょう。

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 はじめて稼動する残高は、すべての残項目には、同じ金額が入ります。
 残高はどこで切ろうが、同じ値でなければいけません。

 金太郎飴と同じです、どこできっても同じ。
 つまり、売掛残高一覧表の残高と月末の得意先元帳の残高も同じで
 ないといけないと言うことです。

 1.フォーム名、項目名の作成

   フォームにマスタの項目を作成します。
 
  1−1.フォーム名の設定

1.プロパティの内容

    表題         得意先残高初期入力

  1−2.項目名の設定 

   プロパティの内容によりグループにしています。
   テキストボックスの前に同じ名前でラベルを作成して下さい。

  1.営業所コード(テキストボックス)

   名前            営業所コード
   書式            0
   小数点以下表示桁数     0
   IME 入力モード保持     いいえ
   IME 入力モード       オフ
   IME 変換モード       一般
   使用可能 はい
   編集ロック いいえ
   ヒントテキスト       ダブルクリック、または[F12]キーを
                 押すと問い合せ画面に移動します

  ◎ポイント解説 1 -----*-----*-----*-----

   ”ヒントテキスト”は、営業所コード上にマウスを
    そっと移動させるとヒントテキストに記述した内容が現れます。
    ちょっとした説明をしたい場合に使ってください。

  2.得意先コード(テキストボックス)

   名前            得意先コード
   書式            0
   小数点以下表示桁数     0
   IME 入力モード保持     いいえ
   IME 入力モード       オフ
   IME 変換モード       一般
   使用可能 はい
   編集ロック いいえ

  3.前年残高(テキストボックス)

   名前            前年残高
   書式            #,##0
   小数点以下表示桁数     0
   IME 入力モード保持     いいえ
   IME 入力モード       オフ
   IME 変換モード       一般
   使用可能 はい
   編集ロック いいえ

  4.開始残高(テキストボックス)

   名前            開始残高
   書式            #,##0
   小数点以下表示桁数     0
   IME 入力モード保持     いいえ
   IME 入力モード       オフ
   IME 変換モード       一般
   使用可能 はい
   編集ロック いいえ

  5.請求残高(テキストボックス)

   名前            請求残高
   書式            #,##0
   IME 入力モード保持     いいえ
   IME 入力モード       オフ
   IME 変換モード       一般
   使用可能          はい
   編集ロック         いいえ

  6.月次残高(テキストボックス)

   名前            月次残高
   書式            #,##0
   IME 入力モード保持     いいえ
   IME 入力モード       オフ
   IME 変換モード       一般
   使用可能          はい
   編集ロック         いいえ

------------------------------------------------------------------

  残高って、こんなにたくさんいるのと思っていませんか?

  得意先残高初期入力でこれらの残高の項目に同じ数字が入ります。
  ひとつ入力したら、すべての項目に自動で入るようにします。

  前年残高は、1年ごとの残高
  請求残高は、請求ごとの残高
  月次残高は、月ごとの残高

  開始残高は、更新時の対象にしません。

  得意先残高初期入力で入力された残高がそのまま残ります。
  これは、得意先元帳で使います。

  なぜ?

  得意先元帳には、売上明細、入金明細を差し引きしながら残高を印刷します。
  その際、一番はじめの残高から求めないと残高をだせないからです。
  逆にさかのぼってということも考えられますが、面倒なのでやめました。

  考え方を変えれば、開始残高さえあれば、ほかの前年、請求、月次残高は
  いらないのですが、スピードを求めるために必要だと思い作成しました。

  たとえば、5年前の伝票明細から月次の残高を求めるとしたら・・・
  伝票明細がどれくらい存在して、どれくらいの時間がかかるのかを検証します。
  それで残高をどう管理すれば、処理速度が速くなるのかを考えます。
  それを設計時に検討する必要があります。

-*--------*--------*--------*--------*--------*--------*--------*-

  2−3.ボタンの設定

   1.登録ボタン 
    名前           btn登録 
    表題           登録(F8)

   2.取消ボタン
    名前           btn取消
    表題           取消(F10)

   3.終了ボタン
    名前           btn終了
    表題           終了(End)

-*--------*--------*--------*--------*--------*--------*--------*-

 3.formについて

  3−1.form → load

    画面を開いた時に通る処理です。
    処理は1回だけとなります。


Set cn = Application.CurrentProject.Connection
cn.CursorLocation = adUseClient

p_tancd = Int(0)
From_Clr
[btn取消].Enabled = False


-*--------*--------*--------*--------*--------*--------*--------*-

  3−2.form → Unload

画面を閉じる時に1回だけ通る処理です。

cn.Close
Set cn = Nothing

-*--------*--------*--------*--------*--------*--------*--------*-

  3−3.form → KeyDown

    フォーム上で何かしらのキーが押されたときの処理です。


Select Case KeyCode

Case 119 '登録(F8)
If btn登録.Enabled = True Then
btn登録.SetFocus
SendKeys "{ENTER}"
End If

Case 121 '取消(F10)
If btn取消.Enabled = True Then
btn取消.SetFocus
SendKeys "{ENTER}"
End If

Case 35 '終了(END)
If btn終了.Enabled = True Then
btn終了.SetFocus
SendKeys "{ENTER}"
End If

End Select

Exit Sub

Form_KeyDown_err:

MsgBox "エラーが発生しました。再度、見直してください。", _
vbExclamation, "注意"

 ◎ポイント解説 3 -----*-----*-----*-----

 Form上のキーボードイベント取得を「はい」にすると
 Form上のKeyDownを優先されます。


 次回も得意先残高初期入力です。


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                ◆ 実践テクニック、Accessで作るクラサバシステム ◆

  編集・構成:高橋浩
  提供・発行:ティウェア

http://www.1tware.com/index.html

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